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毎日映画コンクールについて

毎日映画コンクールの歩み

08 1953年

第8回毎日映画コンクール(日本映画大賞)受賞

にごりえ

監督:今井正
原作:樋口一葉
脚色:水木洋子
撮影:中尾駿一郎
出演:久我美子/淡島千景/杉村春子/芥川比呂志

 溝口健二の『雨月物語』、小津安二郎の『東京物語』などの名作を抑えて、受賞した作品。樋口一葉の原作をもとにした3話オムニバス。
  第一話 「十三夜」:長屋住まいの娘おせき(丹阿弥谷津子)はわけの分からぬままに高級官吏の妻となったが、夫の家庭でいじめられ、子どもを残し、実家に戻る。母は同情してくれたが、父は厳しく追い返す。その帰り道に、おせきは幼なじみ録之助(芥川比呂志)に出会う。二人は、幼い頃、互いに淡い恋を抱いた仲だっ た。
  第二話「大つごもり」:両親を失い伯父安兵衛(中村伸郎)に育てられた気だての良い娘みね(久我美子)は資産家の主婦の家に奉公する。ある日、大恩ある伯父に借金を頼まれ、奉公先の主婦に頼むが、断られてしまう。みねは思いあまって……。
  第三話「にごりえ」:本郷丸山下の小料理屋酌婦お力(淡島千景)は美貌も色香も最高で、源七(宮口精二)は妻子がありながら入れ込み落ちぶれる。お力は源七から二枚目の結城朝之助(山村聡)に乗り換えようとする。

その他の賞
監督賞 今井 正「にごりえ」新世紀/文学座
脚本賞 木下恵介「日本の悲劇」松竹
         「まごころ」松竹
         「恋文」新東宝
男優主演賞 上原 謙「妻」東宝
           「夫婦」東宝
女優主演賞 望月優子「日本の悲劇」松竹
男優助演賞 芥川比呂志「煙突の見える場所」新東宝/エイトプロ
女優助演賞 杉村春子「にごりえ」新世紀/文学座
           「東京物語」松竹
撮影賞 宮島義勇「夜明け前」新東宝/近代映画協会
         「蟹工船」現代ぷろ
美術賞 伊藤熹朔「雁」大映
         「雨月物語」大映
音楽賞 芥川也寸志「煙突の見える場所」新東宝/エイトプロ
録音賞 大谷 巌「雨月物語」大映
教育文化映画賞 「真空の世界」日映科学映画製作所
         「雪ふみ」ヴィディオ映画製作所
ニュース映画賞 朝日ニュース「防衛体制強化へ」を含む第431号日本映画新社




1953年の動向

NHK 相撲中継
相撲中継を街頭テレビで見入る人の集まり

朝鮮戦争 終結
板門店で休戦 在日北朝鮮系居留民の祝賀デモ