真昼の暗黒
監督:今井正 実際にあった八海事件を扱った著書、弁護士正木ひろしの「裁判官――人の命は権力で奪えるものか」をもとに、今井正監督が映画化した。
瀬戸内海に近い山口県麻郷村字八海で起こった老夫婦殺人事件。事件の翌朝、警察は村の不良青年である小島武志(松山照夫)を検挙。指紋や血痕など、動かぬ証拠を突きつけられる小島。酒と女が好きで、金に困っていたことも、本人にとっては大きな痛手となっていた。
だが、警察は、状況から見て、どうしても単独犯とは断定できないために、小島から共犯者を自白させなければならなかった。小島と同じ土木工事建設員の仲間である植村(草薙幸二郎)、青木(矢野宣)、宮崎(牧田正嗣)、清水(小林寛)の4人を名を突き止め、共犯者と推定し、捜査を続ける。小島は、警察による厳しい拷問に耐えかね、ついには夢遊病者のようになり、警察の言うがままに自白させられてしまう。
最高裁審理中のために、裁判所や映画会社からの圧力がかかったが、それに屈せず公開し、話題となった。
その他の賞
監督賞 今井 正「真昼の暗黒」現代ぷろ
脚本賞 橋本 忍「真昼の暗黒」現代ぷろ
「白扇」東映
男優主演賞 佐田啓二「あなた買います」松竹
「台風騒動記」山本プロ・まどかグループ
女優主演賞 山田五十鈴「流れる」東宝
「猫と庄造と二人のおんな」
東京映画
「母子像」東映
男優助演賞 東野英治郎「夜の河」大映
「あやに愛しき」劇団民芸
「夕やけ雲」松竹
女優助演賞 沢村貞子「赤線地帯」大映
「太陽とバラ」松竹
「現代の欲望」東宝
「妻の心」東宝
撮影賞 三浦光雄「白夫人の妖恋」東宝
「猫と庄造と二人のをんな」東京映画
美術賞 中古 智「流れる」東宝
音楽賞 伊福部 昭「ビルマの竪琴」日活
「鬼火」東宝
「真昼の暗黒」現代ぷろ
録音賞 海原幸夫「新平家物語」大映
「義仲をめぐる三人の女」大映
「残菊物語」大映
「夜の河」大映
教育文化映画賞 「カラコルム」日本映画新社
ニュース映画賞 朝日ニュース「この子らに親を」を含む第522号日本映画新社
特別賞 溝口健二*映画界への多年の功績
三浦光雄*映画界への多年の功績
色彩技術賞 日映作品「カラコルム」の色彩技術関係者