家族
監督・原作・脚本:山田洋次
『家族』
発売・販売元:松竹(株)ビデオ事業室
「寅さん」シリーズの山田洋次監督が、原作・脚本をつとめる。家族の旅を通じて、高度経済成長期の日本そのものの姿を描いている。
長崎湾にある伊王島に生まれた民子(倍賞千恵子)は、貧しい島を出て博多の中華料理店に勤めていた。民子が二十歳になった頃、島の男である風見精一(井川比佐志)が現れ、まるで強奪するように、島に連れ戻り、教会で結婚式を挙げた。
それから十年、時は大阪万博がたけなわの1970年。民子と精一との間には、剛(木下剛志)、早苗(瀬尾千亜紀)の二人の子どもが生まれていた。炭坑夫として必死に働きながら、精一と力(前田吟)を育ててきた源造(笠智衆)も、今では良いおじいちゃんに。
貧しく慎ましい生活。だが、精一にはこの島を出て、広大な北海道の酪農主になるという夢があった……。
監督が5年間温めてきた構想で、日本列島を三千キロ縦断して、1年間かけてロケを行なうという超大作。この映画で、倍賞・井川・笠は、この年の演技賞を総ざらいした。
その他の賞
監督賞 山本薩夫「戦争と人間」日活
脚本賞 山田洋次「家族」松竹
宮崎 晃「男はつらいよ・望郷篇」松竹
男優主演賞 井川比佐志「家族」松竹
女優主演賞 倍賞千恵子「家族」松竹
「男はつらいよ・望郷篇」松竹
男優助演賞 笠 智衆「家族」松竹
女優助演賞 奈良岡朋子「地の群れ」えるふプロ/ATG
「どですかでん」四騎の会
撮影賞 中井朝一「赤頭巾ちゃん気をつけて」東宝
美術賞 横尾嘉良・深民 浩「戦争と人間」日活
音楽賞 松村禎三「地の群れ」えるふプロ/ATG
録音賞 古山恒夫「戦争と人間」日活
教育文化映画賞 「よみがえる金色堂」日映科学映画製作所
ニュース映画賞 朝日ニュース「ある生活―原爆忌」
を含む第1312号日本映画新社
大藤信郎賞 「花ともぐら」「ホーム・マイホーム」
岡本忠成とその製作スタッフ*心あたたまるユーモアと軽妙な文明批評を、斬新なデザインと動きによって表現し、オブジェクト(人形)・アニメーションの分野に新生面をひらいた
大藤賞委員会特別賞 日本動画株式会社*「漫画誕生―日本漫画映画発達史」(2部作)製作に対し