HOME > 毎日映画コンクールについて > 毎日映画コンクールの歩み > 34回 あゝ野麦峠

毎日映画コンクールについて

毎日映画コンクールの歩み

34 1979年

第34回毎日映画コンクール(日本映画大賞)受賞

あゝ野麦峠

監督:山本薩夫
製作総指揮:持丸寛二
原作:山本茂実
脚本:服部佳
撮影:小林節雄
出演:大竹しのぶ/原田美枝子/友里千賀子/古手川祐子/浅野亜子/岡本業利/森次晃嗣
新日本映画

 明治中期、飛騨方面から野麦峠を越えて、信州諏訪に向かう乙女たちの集団があった。長野県岡谷市にある製紙工場に働きに出た女工たちだった。
  飛騨河合村のみね(大竹しのぶ)、はな(友里千賀子)、きく(古手川祐子)、とき(浅野亜子)の仲良し組もその集団の中にあった。途中、父のない無口なゆき(原田美枝子)も加わり、一行は工場に向かう。
  低賃金で長時間労働という過酷な環境に置かれた彼女たちは、3年も経つと一人前の女工になる者も出てきた。みねとゆきは、社長からも一目置かれるほど優秀 な腕前に成長した。だが、ときとはなは劣等女工で、みんなの前で現場監督から罵倒された。中でもときはあまりにひどい仕打ちに自殺を遂げてしまった――。
  いわゆる「女工哀史」(細井和喜蔵著)であるが、単に悲哀を描いただけではなく、彼女たちの腕こそが日本の発展を支えていたということが表現されているところが見所。野麦峠と、原作である山本茂実の同名ルポは、この映画により有名になった。

その他の賞
日本映画優秀賞 「衝動殺人 息子よ」松竹/東京放送
         「太陽を盗んだ男」キティ・フィルム
         「復讐するは我にあり」松竹/今村プロ
         「もう頬づえはつかない」あんぐる/ATG
監督賞 長谷川和彦「太陽を盗んだ男」キティ・フィルム
脚本賞 馬場 当「復讐するは我にあり」松竹/今村プロ
男優演技賞 若山富三郎「衝動殺人 息子よ」松竹/東京放送
女優演技賞 桃井かおり「もう頬づえはつかない」あんぐる/ATG
撮影賞 小林節雄「あゝ野麦峠」新日本映画
美術賞 間野重雄「あゝ野麦峠」新日本映画
音楽賞 佐藤 勝「あゝ野麦峠」新日本映画
録音賞 吉田庄太郎「復讐するは我にあり」松竹/今村プロ
教育文化映画賞 「マザー・テレサとその世界」近代映画協会/女子パウロ会
ニュース映画賞 日本ニュース1659号「医療界に旋風―徳洲会病院の24時間―」日本映画新社
特別賞 松竹映画「男はつらいよ」シリーズの山田洋次監督を中心とする製作スタッフ
大藤信郎賞 「ルパン三世―カリオストロの城」東京ムービー新社
日本映画ファン賞 「太陽を盗んだ男」キティ・フィルム




1979年の動向

リニアモーターカー
リニアモーターカーが世界初の514キロをマーク、並行のヘリもたちまち追い抜かれた

大阪市住吉区の三菱銀行北畠支店に押し入り、猟銃3発を発射して5000万円を要求、立てこもった梅川昭美容疑者