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毎日映画コンクールについて

毎日映画コンクールの歩み

36 1981年

第36回毎日映画コンクール(日本映画大賞)受賞

泥の河

制作:1981年 日本
監督:小栗康平
原作:宮本輝
脚本:重森孝子
出演:田村高廣/藤田弓子/朝原靖貴/加賀まりこ/桜井稔
木村プロ

 太宰治賞を受賞した宮本輝の同名小説を、重森孝子が脚本化し、監督デビューの小栗康平が映画化。新人監督が日本映画大賞を受賞するのは初めて。
  朝鮮戦争による特需で、高度成長が始まろうとしていた頃の大阪。河っぺりの食堂の息子、信雄(朝原靖貴)は、置き去りにされた荷車から鉄屑を盗もうとしていた少年、喜一(桜井稔)に出会い、仲良くなる。
  喜一は、対岸に繋がれているみすぼらしい舟に住んでいるという。喜一は信雄に、姉の銀子(柴田真生子)を紹介してくれた。3人は仲良く遊ぶようになる。
  信雄の父、晋平(田村高廣)は、その話を聞くと、「夜になったら、あの舟に行ってはいけない」と言った。だが、父も母(藤田弓子)も、対岸の舟に住む姉弟を夕食に呼んで、暖かくもてなしてくれた――。
  高度成長から見放された貧しい家庭の日常を、優しい視点で描く。偏見と差別に耐えながら母親(加賀まりこ)を支える姉弟がいじらしく、深い悲しみを誘う。

その他の賞
日本映画優秀賞 「駅」東宝
         「謀殺・下山事件」俳優座映画放送
         「幸福」東宝
         「遠雷」ATG/NCP/にっかつ撮影所
監督賞 小栗康平「泥の河」木村プロ
脚本賞 倉本 聡「駅」東宝
男優演技賞 田村高廣「泥の河」木村プロ
女優演技賞 倍賞千恵子「駅」東宝
            「男はつらいよ―浪花の恋の
            寅次郎」松竹
撮影賞 木村大作「駅」東宝
美術賞 木村威夫「謀殺・下山事件」俳優座映画放送
音楽賞 宇崎竜童「駅」東宝
録音賞 吉田庄太郎「ええじゃないか」松竹/今村プロ /映像企画
          「曾根崎心中」栗崎事務所
教育文化映画賞 「芭蕉布を織る女たち」桜映画社
ニュース映画賞 毎日ニュース1295号「ともに生きる明日を」毎日映画社
大藤信郎賞 「セロ弾きのゴーシュ」オープロダクション
日本映画ファン賞 「駅」東宝




1981年の動向

中国残留孤児
対面を果たし帰国する中国残留日本人孤児と別れを惜しむ肉親たち。右端は「日中友好手をつなぐ会」の山本慈昭会長

前年に沖縄本島北部で発見された新種の鳥がヤンバルクイナと命名された。日本で唯一飛べない野鳥で、国の天然記念物