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毎日映画コンクールについて

毎日映画コンクールの歩み

41 1986年

第41回毎日映画コンクール(日本映画大賞)受賞

海と毒薬

監督・脚本:熊井啓
原作:遠藤周作
製作:滝島惠一郎
撮影:栃沢正夫
出演: 奥田瑛二/渡辺謙/田村高廣/神山繁
「海と毒薬」制作委員会

第37回ベルリン国際映画祭(審査員特別賞・銀熊賞)

 遠藤周作の同名ロングセラー小説を社会派の名匠・熊井啓監督が脚色し、映画化。ベルリン映画祭にて、銀熊賞・審査員特別賞を受賞した名作。
  1945年5月。日本列島が米軍機に覆われていた。九州のF市にも空襲が繰り返され、F帝大医学部の勝呂(奥田瑛二)と戸田(渡辺謙)は、極度に欠乏した 物資や薬品の中で、諦めに似た日々を送る。だが、勝呂は助かる見込みのない患者に対しても、「自分の初めての患者だから」と人情味がある。一方の戸田はリ アリストで、そんな勝呂を馬鹿にしている。
  そんなある日、勝呂の初めての患者に手術をすることが決まった。大学教授たちは、見込みのない患者な らば、実験材料にする、との方針。勝呂は怒りを感じながらも、反対することができない。だが、患者はオペの前に空襲で死ぬ。その後、勝呂と戸田は、教授と 西部軍の軍医に呼び出され、生体解剖を手伝うよう命じられる――。
  手術シーンでは当時の道具や、本物の血液が用いられており、リアリズムを徹底的に追求しているところが注目。

その他の賞
日本映画優秀賞 「ウホッホ探険隊」ディレクターズ・ カンパニー/NCP/日本テレビ
         「火宅の人」東映
         「キネマの天地」松竹
         「人間の約束」西友/テレビ朝日/キネマ東京
監督賞 熊井 啓「海と毒薬」「海と毒薬」製作委員会
脚本賞 内田裕也・高木 功「コミック雑誌なんかいらない!」NCP
男優主演賞 奥田瑛二「海と毒薬」「海と毒薬」製作委員会
女優主演賞 いしだあゆみ「火宅の人」東映
             「時計アデュー・リベール」フジテレビ
男優助演賞 植木 等「新・喜びも悲しみも幾歳月」松竹
           「愛しのチィパッパ」松竹
女優助演賞 村瀬幸子「人間の約束」西友/テレビ朝日/キネマ東京
撮影賞 山崎善弘「人間の約束」西友/テレビ朝日/キネマ東京
         「離婚しない女」松竹富士
美術賞 木村威夫「海と毒薬」「海と毒薬」製作委員会
         「ウホッホ探険隊」ディレクターズ・カンパニー/NCP/日本テレビ
         「夢みるように眠りたい」映像探偵社
音楽賞 鈴木さえ子「ウホッホ探険隊」ディレクターズ・カンパニー/NCP/日本テレビ
録音賞 橋本文雄「植村直己物語」電通/毎日放送
教育文化映画賞 「アリサ―ヒトから人間への記録」共同映画/青銅プロ
ニュース映画賞 日本ニュース86―No.15号「飛鳥菜館の人々」日本映画新社
大藤信郎賞 「天空の城ラピュタ」における宮崎 駿と製作スタッフ/徳間書店
スポニチグランプリ新人賞
     鷲尾いさ子「野ゆき山ゆき海べゆき」日本テレビ/ATG/バップ
     仲村トオル「ビー・バップ・ハイスクール」セントラルアーツ
     林 海象「夢みるように眠りたい」映像探偵社
外国映画ベストワン賞
    「カイロの紫のバラ」ワーナー・ブラザース配給
日本映画ファン賞 「植村直己物語」電通/毎日放送
田中絹代賞 倍賞千恵子




1986年の動向

チェルノブイリ
1986年4月、史上最悪の放射能漏れ事故を起こした後、「石棺」で覆われたチェルノブイリ4号機。後ろの白い建物は3号機で、この写真が撮られた2000年まで稼働していた

三原山噴火による緊急避難命令で島を離れる島民たち