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毎日映画コンクールについて

毎日映画コンクールの歩み

44 1989年

第44回毎日映画コンクール(日本映画大賞)受賞

黒い雨

監督・脚本:今村昌平
原作:井伏鱒二
撮影:川又昴
音楽:武満徹
出演:田中好子/北村和夫/市原悦子
今村プロ/林原グループ

第13回日本アカデミー賞(最優秀作品賞)受賞

 井伏鱒二の同名小説を「楢山節考」などのメガホンを取った社会派の名匠今村昌平監督が映画化。
  1945年8月6日、広島に原爆が投下されたその日、二十歳の高丸矢須子(田中好子)は疎開先に行くために、瀬戸内海で船上の人となっていた。原爆が爆発した瞬間、矢須子は強烈な閃光を見、直後に振ってきた真っ黒な雨を浴びる。
  5年後、矢須子は、叔父の閑間重松(北村和夫)とシゲ子(市原悦子)夫妻の家に引き取られ、福山市小畠村でクラス。閑間家は代々地主の家柄だったが、土地 を切り売りしつつ、被爆者の幼なじみと一緒に原爆の後遺症に効くと言われる鯉の養殖を始めた。みな、戦争や原爆の傷を抱えていたが、たくましく乗り越えよ うとしていた。
  そんな日々だったが、重松には悩みがあった。矢須子の縁組みだ。絶えず縁談は持ち込まれたが、被爆者だと噂され、破談になっていたのだ。
  田中好子は熱演し、映画祭主演女優賞を総なめした。武満徹の音楽に合わせて、抑えられたタッチが心に染みる。

その他の賞
日本映画優秀賞 「社葬」東映
         「千利休 本覺坊遺文」西友
         「どついたるねん」荒戸源次郎事務所
         「利休」勅使河原プロ/松竹映像/
         伊藤忠商事/博報堂
監督賞 舛田利雄「社葬」東映
脚本賞 松田寛夫「社葬」東映
男優主演賞 三国連太郎「利休」勅使河原プロ/松竹映像/伊藤忠商事/博報堂
           「釣りバカ日誌2」松竹映像
女優主演賞 田中好子「黒い雨」今村プロ/林原グループ
           「ゴジラVSビオランテ」東宝映画
男優助演賞 原田芳雄「どついたるねん」荒戸源次郎事務所
           「出張」URBAN21
           「キスより簡単」若松プロダクション/バンダイ/鎌倉ステーション
           「夢見通りの人々」松竹映像
女優助演賞 相楽晴子「どついたるねん」荒戸源次郎事務所
           「ハラスのいた日々」松竹映像
撮影賞 森田富士郎「利休」勅使河原プロ/松竹映像/伊藤忠商事/博報堂
美術賞 稲垣尚夫「黒い雨」今村プロ/林原グループ
音楽賞 上野耕路「ウンタマギルー」パルコ
録音賞 横溝正俊・林 昌平「北京的西瓜」マックスダイ/ピー・エス・シー
記録文化映画賞[1989年設定・教育文化映画賞とニュース映画賞を統合]
     「有明海の干潟漁」桜映画社
     「脱原発元年」幻燈社
大藤信郎賞 該当作品なし
スポニチグランプリ新人賞
     阪本順治「どついたるねん」荒戸源次郎事務所
     川原亜矢子「キッチン」光和インターナショナル
     赤井英和「どついたるねん」荒戸源次郎事務所
外国映画ベストワン賞
     「ニュー・シネマ・パラダイス」ヘラルド・エース配給
日本映画ファン賞 「あ・うん」東宝映画/フィルムフェイス
外国映画ファン賞 [1989年設定]
     「レインマン」UIP配給
アニメーション映画賞[1989年設定]
     「魔女の宅急便」徳間書店/ヤマト運輸/日本テレビ
田中絹代賞 十朱幸代




1989年の動向

天皇崩御
新宿御苑に設けられた葬場殿付近を行く大喪の列。葬場殿には多くの各国元首が並び、激動の時代を生きた昭和天皇にお別れの祈りを捧げた

「平成」の新元号を発表する小渕官房長官