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毎日映画コンクールについて

毎日映画コンクールの歩み

50 1995年

第50回毎日映画コンクール(日本映画大賞)受賞

午後の遺言状

監督・原作・脚色: 新藤兼人
製作:新藤次郎
撮影:三宅義行
出演:杉村春子/乙羽信子/朝霧鏡子/観世栄夫/瀬尾智美/津川雅彦/倍賞美津子
近代映画協会

 名匠・新藤兼人監督が原作、脚色を務め、メガホンをとった作品。老いと死とに真正面から向き合った名作。
  大女優・森本蓉子(杉村春子)は、30年来の習慣を守り、避暑のために蓼科の別荘を訪れた。別荘を管理するのは、近隣の農夫の柳川とよ子(乙羽信子)。口は悪いが、仕事はしっかりとしているとよ子を、蓉子は信頼していた。
  別荘に来ると、蓉子はとよ子から、いつも別荘の庭を管理していた庭師が死んだことを知らされる。蓉子は庭師の棺桶に乗せた石と同じ河原にあった石を拾ってきて、棚に飾り、死を悼む。
  一心地つけたい蓉子だったが、翌日、別荘に古くからの友人である牛国夫婦が訪れた。妻・登美江(朝霧鏡子)が痴呆症にかかっており、意識をしっかりして欲 しいと願う夫・藤八郎(観世栄夫)は、すがる思いで蓉子のもとに連れてきたのである。そこで思いもかけない出来事が起こり……。
  杉村春子と乙羽信子という二人の名女優の遺作となった本作は、その年の各映画賞を総なめにした名作となった。

その他の賞
日本映画優秀賞 「藏」東映/松プロダクション
         「写楽」西友/TSUTAYA/堺綜合企画/表現社/テレビ朝日
         「深い河」深い河製作委員会=仕事
         「Love Letter」フジテレビジョン
監督賞 新藤兼人「午後の遺言状」近代映画協会
脚本賞 橋口亮輔「渚のシンドバッド」東宝/ぴあ
男優主演賞 役所広司「KAMIKAZE TAXI」ポニーキャニオン
女優主演賞 杉村春子「午後の遺言状」近代映画協会
男優助演賞 松方弘樹「藏」東映/松プロダクション
女優助演賞 鰐淵晴子「遙かな時代の階段を」フォーライフレコード/映像探偵社
           「東京デラックス」アミューズ/シネカノン
           「眠れる美女」横山博人プロダクション
撮影賞 鈴木達夫「写楽」西友/TSUTAYA/堺綜合企画/表現社/テレビ朝日
美術賞 竹中和雄「あした」アミューズ/ピー・エス・シー/IMAGICA/プライド・ワン
音楽賞 陳 明章「幻の光」テレビマンユニオン
録音賞 瀬川徹夫「写楽」西友/TSUTAYA/堺綜合企画/表現社/テレビ朝日
         「緊急呼出し エマージェンシー・コール」プルミエ・インターナショナル
記録文化映画賞
  長編「奈緒ちゃん」奈緒ちゃん製作委員会/デコ企画
  短編「映像評伝 朝永振一郎」朝永振一郎伝記映画製作委員会/山陽映画
スポニチグランプリ新人賞
     一色紗英「藏」東映/松プロダクション
     江角マキコ「幻の光」テレビマンユニオン
     室賀 厚「SCORE」Team Okuyama
外国映画ベストワン賞
     「ショーシャンクの空に」松竹富士配給
日本映画ファン賞 「藏」東映/松プロダクション
外国映画ファン賞 「マディソン郡の橋」ワーナー・ブラザース映画配給
アニメーション映画賞
     「ユンカース・カム・ヒア」バンダイビジュアル/角川書店
大藤信郎賞 「MEMORIES」における大友克洋の製作総指揮に対して
田中絹代賞 浅丘ルリ子
特別賞 故・飯島 正*映画評論を確立した功績に対して
     故・乙羽信子*日本映画におけるこれまでの優れた演技に対して
     故・高羽哲夫*「男はつらいよ」「幸福の黄色いハンカチ」などの優れた撮影に対して
     南 とめ*永年にわたる映画のネガ編集に対する功績
宣伝賞 ※本賞とは別の宣伝賞は次の通り
  最優秀賞 東映「藏」
  優秀賞 20世紀FOX「ダイ・ハード3」
      UlP「ウォーターワールド」




1995年の動向

阪神大震災
阪神大震災によって倒壊した阪神電車の線路にそって被災者が生活用品を求めて行き交った

オウム真理教により地下鉄にまかれたサリン捜索のため完全装備で営団地下鉄霞ヶ関駅に入る消防庁の隊員