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毎日映画コンクールについて

毎日映画コンクールの歩み

55 2000年

第55回毎日映画コンクール(日本映画大賞)受賞

監督:阪本順治
原案・脚本:宇野イサム
撮影:笠松則通
製作: 宮島秀司/石川富康/寺西厚史/中沢敏明/椎井友紀子
出演:藤山直美/豊川悦司/大楠道代/牧瀬里穂/内田春菊

第24回日本アカデミー賞(監督賞)受賞


『顔』
発売・販売元:松竹(株)ビデオ事業室

 「どついたるねん」、「愚か者 傷だらけの天使」など、男のドラマを描いてきた阪本順治監督が、初めて女性を主役に手掛けた作品。原案は宇野イサム、阪本監督と宇野自身が共同で脚色した。ヒロインはコメディの名優、藤山直美。映画はこれが初主演で話題を呼んだ。
  長年、自宅に引きこもっている吉村正子(藤山直美)。クリーニング店を経営する母(渡辺美佐子)の手伝いをしながらひっそりと暮らし、恋人はもちろん、友だちさえひとりもいないという生活だった。だが、1995年1月、母親が急死し、そこから正子の生活が激変し始める。
  母の通夜が営まれた夜、ホステスをする妹・由香里(牧瀬里穂)がいつものように正子を口汚く罵った。ずっと仲が悪く、そんなケンカは日常茶飯事だったが、 その日、正子はカッとなって、由香里をはずみで殺してしまった。正子は、香典袋を手に家を飛び出した。突然起こった大地震もあって、正子は逃亡に成功。引 きこもって以来35年、久方ぶりに外に出た正子の逃亡生活が始まった――。
  引きこもっていた女性が、次第に別人のように生き生きし始める姿を藤 山直美が好演。初主演ながら、この年の映画賞をほぼ独占する快挙を成し遂げた。また、彼女を取り巻く脇役に豊川悦司、大楠道代、國村隼、内田春菊、中村勘 九郎などうまい役者を並べ、濃い味のする映画に仕上がっている。

その他の賞
日本映画優秀賞 「雨あがる」「雨あがる」製作委員会
         「御法度」松竹/角川書店/IMAGICA/BS朝日/衛星劇場
         「十五才 学校?」松竹/日本テレビ放送網/住友商事/角川書店/博報堂
         「ナビィの恋」イエス・ビジョンズ/オフィス・シロウズ
監督賞 阪本順治「顔」
脚本賞 山田洋次、朝間義隆、平松恵美子「十五才 学校?」
男優主演賞 浅野忠信「地雷を踏んだらサヨウナラ」
           「五条霊戦記/GOJOE」
           「御法度」
女優主演賞 藤山直美「顔」
男優助演賞 香川照之「独立少年合唱団」
           「スリ」
女優助演賞 松坂慶子「さくや妖怪伝」
           「本日またまた休診なり」
撮影賞 上田正治「雨あがる」
美術賞 原田満生「ざわざわ下北沢」
         「顔」
音楽賞 磯田健一郎「ナビィの恋」
録音賞 橋本文雄「顔」
技術賞 安藤清人(照明)「長崎ぶらぶら節」
     市川崑監督作品「新選組」スタッフに対して
記録文化映画賞
  長編「夢は時をこえて―津田梅子が紡いだ絆」日本映画新社
  短編「江東区の伝統工芸 木挽 林 以一」毎日映画社
スポニチグランプリ新人賞
     安藤 希「さくや妖怪伝」
     松田龍平「御法度」
     緒方 明「独立少年合唱団」
外国映画ベストワン賞
     「スペース カウボーイ」ワーナー・ブラザース映画配給
日本映画ファン賞 「ホワイトアウト」日本ヘラルド映画/フジテレビ/東宝/日本ビクター/電通/アイ・エヌ・ピー/デスティニー
外国映画ファン賞 「グリーンマイル」ギャガ/ヒューマックス配給
アニメーション映画賞
     「おばあちゃんの思い出」シンエイ動画/小学館/テレビ朝日
大藤信郎賞 「BLOOD THE LAST VAMPIRE」SME・ビジュアルワークス/ソニー・コンピュータエンタテインメント/アイジープラス/情報処理振興事業協会
田中絹代賞 原田美枝子
特別賞 故・徳間康快*大映株式会社社長などを歴任。「未完の対局」「敦煌」などの大作や「風の谷のナウシカ」「もののけ姫」などの優れたアニメを製作、東京国際映画祭のゼネラルプロデューサーとして世界の映画人の交流に尽力した功績に対して
     故・工藤栄一*「十三人の刺客」「その後の仁義なき戦い」「野獣刑事」など数々の作品を監督し独特の映像美で観客を魅了した功績に対して
     故・吉村公三郎*「安城家の舞踏会」「偽れる盛装」などの名作を監督し近代映画協会の設立に尽力した功績に対して
宣伝賞 ※本賞とは別の宣伝賞は次の通り
  最優秀賞 ブエナ ビスタ インターナショナル ジャパン「ターザン」
  優秀賞 東映「長崎ぶらぶら節」
      20世紀FOX「ファイト・クラブ」ワーナー・ブラザース映画「パーフェクトストーム」




2000年の動向

ミレニアム
新ミレニアムを迎えて、日本各地でも多彩な行事が行われた。東京・銀座のカウントダウンで新年を迎えた人たち

激しく黒煙を上げ、噴火する有珠山