「聖戦だ!」
370年前の人間も。現代に生きる人間も。
相も変わらず、互いを傷つけ合っている。
島原の乱をモチーフに2004年、帝国劇場で上演されたミュージカルである同作を映像化。絶妙のアングルで生の舞台では分からない演者の細かい仕草や表情まで読み取ることが出来る。
「天の神子」と持てはやされていたが、神の声を失いつつある天草四郎時貞(上川隆也)。
彼の前に現れたのは神の声を持つ少年シロー(中川晃教)であった。
二人のshirohが出逢い、やがて三万七千人もの人々と自由の為の戦いを始める。
彼らの向かう先にあるのはパライソ(天国)であろうか??それとも…
ロック感溢れる音楽に、中々観る事の出来ない江守徹氏のツイストダンスに、そして何より
人間の欲深さとそれが生み出す3万7千人の人々の悲惨な結末に足が震え、涙が自然と頬を伝っていた。
上映直後に劇場を包んだのは大きな拍手。
映画館であんなに大きな拍手を聞くのは初めての体験だった。
決して過去の話ではない、2007年を生きる人にこそ見てほしい。そんな作品だ。
投稿者:中央大学法学部3年 田中美帆
[ 映画情報 ] SHIROH
監督 ● 江戸洋史
主演 ● 中川晃教、上川隆也
製作 ● 東宝
鑑賞情報 ● 新宿バルト9